一概に葬儀社といってもその規模は様々で、上場企業である葬儀社もあるかと思えば、店舗さえ持たないような、個人で運営しているところも数多く存在します。
葬儀社を開業すること自体に資格や免許など一切必要がなく、電話一本さえ持っていれば誰でも始められるからです。
最近では、経験ゼロの人でも1ヶ月で葬儀社を独立・起業をさせるというスピード起業法を謳うコンサルティングまで現れるほどです。
そのようなこぢんまりとした葬儀社と違い、ある程度の規模の葬儀社になれば式場(○○会館とか××ホールとかいう名称が多い)を所有している場合が多くなります。そのような斎場を利用しようとする場合は、一般的にその葬儀社を利用することになります。つまり、葬儀社所有の式場を利用したい場合、葬儀社選びと斎場選びは同じになるわけです。
これと別に葬儀社選びと斎場選びが一致しない場合というのは、公営斎場や民間の貸式場を利用する場合で、その斎場は基本的に場所だけ提供するので、そこで葬儀をするために葬儀社が必要になるわけです。この場合、そういう斎場を利用するには、そこに精通した葬儀社に依頼することが安心につながります。
ちなみに、式場を所有していない葬儀社のほうが、所有している葬儀社よりも数の上ではるかに多いのが現実です。都内では式場所有の葬儀社は5%にも満たないほどです。
ただ、勘違いしないでいただきたいのは、 自社で式場を所有していている葬儀社でも、公営斎場や民間の貸斎場を普通に利用しているのです。
式場所有の葬儀社は、ある程度の規模であると推測できますので、貸斎場を利用する場合でも式場所有か否かは葬儀社選びの一つの目安になるかもしれませんね。
東京都は、国内で最も葬儀場・斎場が多い地域となっています。
形式もさまざまで、協会や邸宅のような斎場、または火葬場が併設されている式場や寺院が運営している会館など、多様な形式が存在します。なお、火葬場が併設されている斎場を利用する方が多いようです。
また、駅から近いなどアクセスがよい場所に存在する斎場も多いため、足を運んでいただく方も手間がかかりにくい場合が多いです。
家族葬をしやすいような小規模な葬儀場・斎場や、最近改装された新しいきれいな斎場も多いため、使う人の持つ様々なニーズに応えられるところも数多く揃っています。
東京都の平均葬儀費用はおよそ213万円となっています。
理由としては、東京都の都市部では持ち家率が低く、斎場などを各々で利用する場合が多いことが挙げられます。そのため斎場利用料がかかり、かつ民営の火葬場を利用する場合そちらの料金も加算されてくるため、全国の平均葬儀費用180万円より高くなる傾向にあります。
参加する人数や形式、控室の広さ、そして通夜振る舞いの有無や返礼品の有無などによって費用は変わってくることが多いです。そのため、どのようなお葬式にしたいかをしっかり計画した上で葬儀社に相談することが重要です。